三重県民手帳10年のあゆみ

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2015年版


【 スカイブルー 】
【 オレンジ 】
【 ブラウン 】

 三重県民手帳についてその存在自体が初耳であった2014年春。それもそのはずで約10年もの間、県民手帳は作られていませんでした。鈴木英敬知事以前の北川県政の時代に県の外郭団体は廃止され、県民手帳を製作していた統計協会も無くなる中で三重県民手帳の存在も忘れられていきました。しかし2014年には各県で作られる県民手帳が静かなブームとなっていました。県民手帳は手帳のスケジュールやカレンダー、書き込み部分としての手帳機能の他に各県の統計情報・名産品・各市町情報・ご当地自慢といった県独自の情報が数十ページ掲載されているのが大きな特徴です。県民手帳の購入者はおのおのの県民がほとんど9割以上を占めています。2015年には東京のLOFTで全国の県民手帳を一堂に会して販売するブースが設置されるほどに盛り上がっていました。
 2014年の4月、鈴木英敬知事は三重県県民手帳が作られていないことを知り、わが県の県民手帳を復活させようと号令をかけ10年ぶりに復活することになりました。その製作方式はいわゆる「ゼロ円事業」。県は監修を行いデータは無償で渡すし、最大限の協力はするがお金は出さない。2015年版のスポンサーは5社集まりましたが、売れなければ赤字は組合が負担。印刷工業組合の責任で製作し販売するという契約でした。紆余曲折した結果、正式に三重県印刷工業組合の受注が確定したのが6月初旬。組合本体が販売を行い、青年部が製作を行うという体制でいよいよプロジェクトは動き出しました。
 何もかもが手探りでの船出。津市のS印刷に青年部が集まり、夜中まで議論を交わして復活初年度の企画を練る日々。やっと決まったコンセプトは、「三重県をもっと好きになる」。三重県愛を刺激する愛情あふれる手帳を作ろうということに決定しました。そのいくつの代表的なものを紹介すると、

  • カバーの箔押しに忍者文字を使うこと。
  • 忍者文字で「あいするみえ」と6文字で表現。
  • 週間カレンダーの右上に三重男のつぶやきと題し豆知識を55個掲載する。
  • 見開きで三重の素晴らしい場所を紹介するグラビアページを作る。
  • 各市町の情報を充実させ、基本情報+各市町の特徴を文章で掲載する。
  • 三重県全体の情報を満遍なく掲載することを心掛ける。


 このようなことを手探りで決め短期間で製作することになり初年度の発行部数は約5000冊作ることに決定しました。

※カバーの忍者文字の箔押し