三重県民手帳10年のあゆみ

2019年版


【 紅(べに) 】
【 藍(あい) 】
【 碧(みどり) 】

 反響の大きかった2018年を受け、この年は「伊賀組みひも」を手帳に採用しました。
 「伊賀組みひも」は着物の帯どめとして古くから使用されてきた、国指定の伝統工芸品です。近年は帯どめ以外でも様々な活用を考案し、一例では、伊賀の女子サッカーチーム「伊賀くのいち」で髪留めとして使われています。この組みひもは中にゴムが入ることで伸縮性を持たせています。
 2019年は、この新しい事に挑戦する伊賀組紐協同組合と県民手帳のコラボレーション企画が実現しました。そして組合員である松島組紐店様の協力のもと、1つは純粋な赤の組みひもを、もう1つはゴムが入った組みひも(髪留めの組みひもを応用したもの)を2色用意しました。アクセントとして、飾りに縁起の良い吉祥結びの組みひもを添えた3種の2019年版の手帳は組紐職人の技により味わい深いものになりました。
 「本物の伝統工芸品を使った三重県民手帳」それは三重県民の皆様に三重の素晴らしい産業や匠の技を紹介するツールとして身近にそれを感じていただきたい。毎年の努力と挑戦する心でコラボレーションする楽しさを組合員が体験できることが、手帳を製作する醍醐味となってきたように感じた2019年版となりました。